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JIS G 3141(1996)冷間圧延軟鋼板及び鋼帯
J I S
(1973,77,87,90)
改
正
J I S
(1969)
制定
J I S
G
3308
J I S
G
3310
(1) 適用範囲
この規格は、冷間圧延軟鋼板及び鋼帯(以下、鋼板及び鋼帯という。)について規定し、みがき帯鋼
(幅500mm未満で冷間圧延された鋼帯)及びみがき帯鋼からせん断された鋼板をふくむ。
備 考
1.
この規格の引用規格を、
付表1
に示す。
2.
この規格の対応国際規格を、次に示す。
ISO 3574
-1986 Cold-reduced carbon steel sheet of commercial and drawing qualities
3.
この規格の対応国際規格の翻訳の一部を付属書に示す。
この付属書は、この規格の本体の
1.,2.,3.,
及び
10.
の規定に代わり適用することができる。
(2) 種類及び記号
鋼板及び鋼帯の種類は、3種類とし、その記号は
表1
による。
さらに、
表2
及び
表3
の調質区分及び表面仕上げ区分を設ける。
表1 種類の記号
種類の記号
摘要
SPCC
一般用
SPCD
絞り用
SPCE
深絞り用
表2 調質区分
調質区分
調質記号
焼なましのまま
A
標準調質
S
1/8硬質
8
1/4硬質
4
1/2硬質
2
硬質
1
備考
1.
SPCCの標準調質及び焼なましのままの鋼板及び鋼帯は、
注文者の指定によって引張試験値を保証する場合、
種類の記号の末尾にTを付けてSPCCTとする。
2.
SPCEの標準調質の鋼板及び鋼帯は、
注文者の指定によって非時効性を保証する場合、
種類の記号の末尾にNを付けてSPCENとする。
表3 表面仕上げ区分
表面仕上げ区分
表面仕上げ記号
摘要
ダル仕上げ
D
物理的又は化学的に表面を粗くした
ロールでつや消し仕上げされたもの
ブライト仕上げ
B
滑らかに仕上げたロールで
平滑仕上げされたもの
備考
焼なましのままの鋼板及び鋼帯には適用しない。
(3) 機械的性質
3.1
引張強さ、伸び及び非時効性
標準調質及び焼なましのままの鋼板及び鋼帯は、
10.
の試験を行い、
その引張強さ、伸び及び非時効性は、
表4
による。
3.2
硬さ
1/8硬質、1/4硬質、1/2硬質及び硬質の鋼板及び鋼帯は、
10.
の試験を行い、その硬さは、
表5
による。
3.3
曲げ性
SPCCの鋼板及び鋼帯は、
10.
の試験を行い、曲げ性は、
表6
による。
この場合、外側にき裂を生じてはならない。
なお、1/8硬質、1/4硬質及び1/2硬質の鋼板並びに鋼帯は、
注文者から要求のある場合に適用する。
(4) 寸法の表し方
鋼板及び鋼帯の寸法の表し方は、次による。
(1)
鋼板の寸法は、厚さ、幅及び長さをミリメートルで表す。
(2)
鋼帯の寸法は、厚さ及び幅をミリメートルで表す。
表4 引張強さ、伸び及び非時効性
種類の記号
引張強さN/mm
2
伸び%
引張試験片
呼び厚さによる区分 mm
0.25以上
0.25以上
0.40未満
0.40以上
0.60未満
0.60以上
1.0未満
1.0以上
1.6未満
1.6以上
2.5未満
0.25以上
SPCC
(270以上)
(32以上)
(34以上)
(36以上)
(37以上)
(38以上)
(39以上)
5号試験片
圧延方向
SPCD
270以上
34以上
36以上
38以上
39以上
40以上
41以上
SPCE
270以上
36以上
38以上
40以上
41以上
42以上
43以上
備 考
1.
SPCCは原則として引張試験値は適用しない。
ただし、注文者から指定された場合(SPCCT)は、括弧内の数値を適用する。
2.
厚さ0.60mm未満については、原則として引張試験を省略する。
3.
この表は、幅30mm以上のものに適用する。
4.
SPCEの標準調質の鋼板及び鋼帯で非時効性の指定がある場合(SPCEN)は、
製造工場出荷後6ヶ月間、非時効性を保証する。
表5 硬さ
調質区分
調質記号記号
硬さ
HRB
HV
1/8硬質
8
50〜71
95〜130
1/4硬質
4
65〜80
115〜150
1/2硬質
2
74〜89
135〜185
硬質
1
85以上
170以上
備考
硬さは、HRB又はHVのいずれかを適用する。
表6 曲げ性
調質区分
調質記号
曲げ試験
曲げ角度
内側半径
曲げ試験片
焼なましのまま
A
180°
密着
3号試験片圧延方向
標準調質
S
180°
密着
1/8硬質
8
180°
密着
1/4硬質
4
180°
厚さの0.5倍
1/2硬質
2
180°
厚さの1.0倍
硬質
1
-
-
備考
焼なましのまま及び標準調質の鋼板及び鋼帯については、
曲げ試験を省略することができる。
(5) 標準寸法
幅500mm以上で冷間圧延された鋼板及び鋼帯の標準厚さは、
表7
による。
表7 標準寸法
単位mm
標準厚さ
0.4
1.6
0.5
1.8
0.6
2.0
0.7
2.3
0.8
2.5
0.9
(2.6)
1.0
2.8
1.2
(2.9)
1.4
3.2
備考
括弧以外の標準厚さの適用が望ましい。
(6) 寸法の許容差
6.1
寸法の測定箇所
寸法の測定箇所は、次による。
(1)
厚さを測定する箇所は、鋼帯の正常な部分及び鋼板については、
両耳から15mm以上内側の任意の点とする。
ただし、幅30mm未満の場合は幅の中央部とする。
(2)
幅を測定する箇所は、鋼帯の正常な部分及び鋼板の任意の箇所とする。
(3)
長さを測定する箇所は、鋼板の任意の箇所とする。
6.2
厚さ許容差
厚さ許容差は、次による。
(1)
厚さ許容差は、呼び厚さに適用する。
(2)
厚さ許容差は、A及びBに区分し、
表8
及び
表9
による。
表8 厚さ許容差A
単位mm
呼び厚さによる区分
呼び幅による区分
630未満
630以上
1000未満
1000以上
1250未満
1250以上
1600未満
1600以上
0.25未満
±0.03
±0.03
±0.03
-
-
0.25以上
0.40未満
±0.04
±0.04
±0.04
-
-
0.40以上
0.60未満
±0.05
±0.05
±0.05
±0.06
-
0.60以上
0.80未満
±0.06
±0.06
±0.06
±0.06
±0.07
0.80以上
1.00未満
±0.06
±0.06
±0.07
±0.08
±0.09
1.00以上
1.25未満
±0.07
±0.07
±0.08
±0.09
±0.11
1.25以上
1.60未満
±0.08
±0.09
±0.10
±0.11
±0.13
1.60以上
2.00未満
±0.10
±0.11
±0.12
±0.13
±0.15
2.00以上
2.50未満
±0.12
±0.13
±0.14
±0.15
±0.17
2.50以上
3.15未満
±0.14
±0.15
±0.16
±0.17
±0.20
3.15以上
±0.16
±0.17
±0.19
±0.20
-
表9 厚さ許容差B
単位mm
呼び厚さによる区分
呼び幅による区分
160未満
160以上
250未満
250以上
400未満
400以上
630未満
0.10未満
±0.010
±0.020
-
-
0.10以上
0.16未満
±0.015
±0.020
-
-
0.16以上
0.25未満
±0.020
±0.025
±0.030
±0.030
0.25以上
0.40未満
±0.025
±0.030
±0.035
±0.035
0.40以上
0.60未満
±0.035
±0.040
±0.040
±0.040
0.60以上
0.80未満
±0.040
±0.045
±0.045
±0.145
0.80以上
1.00未満
±0.04
±0.05
±0.05
±0.05
1.00以上
1.25未満
±0.05
±0.05
±0.05
±0.06
1.25以上
1.60未満
±0.05
±0.06
±0.06
±0.06
1.60以上
2.00未満
±0.06
±0.07
±0.08
±0.08
2.00以上
2.50未満
±0.07
±0.08
±0.08
±0.09
2.50以上
3.15未満
±0.08
±0.09
±0.09
±0.10
3.15以上
±0.09
±0.10
±0.10
±0.11
6.3
幅許容差
幅許容差は、次による。
(1)
幅許容差は、呼び幅に適用する。
(2)
幅許容差は、A、B及びCに区分し、
表10
、
表11
及び
表12
による。
表10 幅許容差A
単位mm
呼び幅による区分
1250未満
1250以上
+7
0
+10
0
備考
ストレッチャレベラ
仕上鋼板は、
プラス側は規定しない。
表11 幅許容差B
単位mm
呼び幅による区分
1250未満
1250以上
+3
0
+4
0
表12 幅許容差C
単位mm
呼び厚さによる区分
呼び幅による区分
160未満
160以上
250未満
250以上
400未満
400以上
630未満
0.60未満
±0.15
±0.20
±0.25
±0.30
0.60以上
1.00未満
±0.20
±0.25
±0.25
±0.30
1.00以上
1.60未満
±0.20
±0.30
±0.30
±0.40
1.60以上
2.50未満
±0.25
±0.35
±0.40
±0.50
2.50以上
4.00未満
±0.30
±0.40
±0.45
±0.50
4.00以上
5.00未満
±0.40
±0.50
±0.55
±0.65
6.4
幅許容差
長さ許容差は、次による。
(1)
長さ許容差は、鋼板の呼び長さに適用する。
(2)
長さ許容差は、A及びBに区分し、
表13
及び
表14
による。
表13 長さ許容差A
単位mm
呼び長さによる区分
許容差
2000未満
+10
0
2000以上
4000未満
+15
0
4000以上
6000未満
+20
0
備考
ストレッチャレベラ
仕上鋼板は、
プラス側は規定しない。
表14 長さ許容差B
単位mm
呼び長さによる区分
許容差
1000未満
+3
0
1000以上
2000未満
+4
0
2000以上
3000未満
+6
0
3000以上
4000未満
+8
0
(7) 形状
7.1
平たん度
平たん度は、A及びBに区分し、
表15
及び
表16
による。
この場合、幅500mm以上で冷間圧延された標準調質の鋼板に適用する。
備考
平たん度は、定盤上に置いて測定し、その値は、
ひずみの最大値から鋼板の呼び厚さを引いたもので、鋼板の上側の面に適用する。
7.2
横曲がり
鋼板及び鋼帯の横曲がりは、
表17
による。
(8) 質量
8.1
鋼板の質量
鋼板の質量は、次による。
(1)
鋼板の質量はキログラムで表し、原則として幅500mm以上で冷間圧延された
鋼板は計算質量とし、幅500mm未満で冷間圧延された鋼板は実測質量とする。
(2)
鋼板の質量の計算方法は
表18
によるが、この場合の寸法は呼び寸法を用いる。
(3)
幅500mm以上の鋼板1結束の標準質量は、2000kg、3000kg及び4000kgとする。
8.2
鋼帯の質量
鋼帯の質量は、次による。
(1)
鋼帯の質量は、実測質量とし、キログラムで表す。
(2)
鋼帯の質量は、協定によって原則として最大質量を指定するものとし、
その指定最大質量は、通常次の値以上とする。
(a)
幅500mm以上の鋼帯 幅1mm当たり3kg
(b)
幅500mm未満の鋼帯 幅1mm当たり1kg
表15 平たん度Aの最大値
単位mm
呼び幅による区分
ひずみの種類
反り,波
耳延び
中延び
1000未満
12
8
6
1000以上
1250未満
15
9
8
1250以上
1600未満
15
11
8
1600以上
20
13
9
表16 平たん度Bの最大値
単位mm
呼び幅による区分
ひずみの種類
反り,波
耳延び
中延び
1000未満
2
2
2
1000以上
1250未満
3
2
2
1250以上
1600未満
4
3
2
1600以上
5
4
2
備考
平たん度Bは、原則として
ストレッチャレベラ
仕上鋼板に適用する。
表17 横曲がりの最大値
単位mm
呼び幅による区分
鋼板、鋼帯の区分
鋼板
鋼帯
長さ2000未満
長さ2000以上
30以上
60未満
8
任意の長さ2000につき8
60以上
630未満
4
任意の長さ2000につき4
630以上
2
任意の長さ2000につき2
備考
鋼帯の正常でない部分には適用しない。
表18 質量の計算方法
計算順序
計算方法
計算結果の丸め方
基本質量kg/mm・m
2
7.85(厚さ1mm、面積1m
2
の質量)
-
単位質量kg/m
2
基本質量(kg/mm・m
2
)×厚さ(mm)
有効数字4けたの数値に丸める。
鋼板の面積m
2
幅(m)×長さ(m)
有効数字4けたの数値に丸める。
1枚の質量kg
単位質量(kg/m
2
)×面積(m
2
)
有効数字3けたの数値に丸める。
1結束の質量kg
1枚の質量(kg)×同一寸法の1結束内の枚数
kgの整数値に丸める。
総質量kg
各結束質量の和
kgの整数値
備考
1.
総質量は、1枚の質量(kg)×総枚数として計算してもよい。
2.
数値の丸め方は、
JIS Z 8401
による。
(9) 外観
外観は、次による。
(1)
鋼板及び鋼帯は、特に指定のない限り塗油する。
(2)
鋼板及び鋼帯は、穴、ラミネーション、その他用途に応じて
実用上有害な欠陥があってはならない。ただし、穴、ラミネーション以外の欠陥は、
原則として鋼板及び鋼帯の片側の面(
1
)に適用する。
なお、鋼帯は、一般に検査によって欠陥を含む部分を除去する機会がないため、
若干の正常でない部分を含み、溶接部も含むことができる。
注
(
1
)
片側の面とは、原則として、鋼板の場合は包装で上側にある面をいい、
鋼帯の場合は鋼帯の外側の面をいう。
(3)
焼なましのままの鋼板及び鋼帯は、調質圧延を行わないため
発生する腰折れ、耳しわなどは、有害な欠陥としない。
(4)
無塗油の鋼板及び鋼帯は、塗油されないために発生するさび、
すりきずなどは、有害な欠陥としない。