MATERIAL|北浦鋼鈑株式会社
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JIS G 3302(1998)溶融亜鉛めっき鋼板及び鋼帯
J I S
(1951、56、61、67、70、79、87、94)
改
正
J I S
金属
3302,0466
臨
JES
466
旧
JES
302
序文
ISO
規格の普及促進のためには
ISO
規格の内容を、鋼材の使用者に広く
情報提供することが大切であるとの観点から、1976年に第1版として
発行された当該鋼材の
ISO
規格、
ISO 3575
、Continuous hot-dip zinc-coated
carbon steel sheet of commercial,lock-forming and drowing qualities
及び1996年に第3版として発行された
ISO 4998
、Continuous hot-dip zinc-coated carbon
steel sheet of structural qualityを翻訳し、
技術的内容を変更することなく附属書として採用することにした。
(1) 適用範囲
この規格は、質量百分率で、97%以上の亜鉛を含むめっき浴(ただし、通常アルミニウムを
0.30%以下とする。)において両面等厚の溶融亜鉛めっきを行った鋼板及び鋼帯(以下、板及び
コイルという。)について規定する。この場合、板には平板のほか
JIS G 3316
に規定する形状
及び寸法の波板を含む。
(2) 引用規格
次に掲げる規格は、この規格に引用されることによって、
この規格の規定の一部を構成する。
これらの引用規格は、その最新版を適用する。
JIS G 0303
鋼材の検査通則
JIS G 3316
鋼板製波板の形状及び寸法
JIS H 0401
溶融亜鉛めっき試験方法
JIS Z 2201
金属材料引張試験片
JIS Z 2241
金属材料引張試験方法
JIS Z 8401
数値の丸め方
(3) 種類及び記号
板及びコイルの種類は、熱間圧延原板(以下、熱延原板という。)を用いた6種類、
冷間圧延原板(以下、冷延原板という。)を用いた10種類とし、その記号は、
表1
及び
表2
による。
表1 種類及び記号
(熱延原板を用いた場合)
単位mm
種類の記号
表示厚さ
適用
SGHC
1.6以上6.0以下
一般用
SGH340
構造用
SGH400
SGH440
SGH490
SGH540
表2 種類及び記号
(冷延原板を用いた場合)
単位mm
種類の記号
表示厚さ
適用
SGCC
0.25以上3.2以下
一般用
SGCH
0.11以上1.0以下
一般硬質用
SGCD1
0.40以上2.3以下
絞り用1種
SGCD2
絞り用2種
SGCD3
0.60以上2.3以下
絞り用3種
SGC340
0.25以上3.2以下
構造用
SGC400
SGC440
SGC490
SGC570
0.25以上2.0以下
備考
1.
SGCD3の板及びコイルは、注文者の指定によって、
非時効性を保証する場合、種類の記号の末尾にNを付けて
SGCD3Nとする。非時効性とは、加工の際に
ストレッチャーストレインを発生しない性質をいう。
2.
表2
以外の表示厚さは受渡当事者間の協定による。
3.
屋根用及び建築外板用に用いる場合は、
表2の種類の記号の末尾に、屋根用はR、
建築外板用はAを付ける。
この場合の表示厚さ及びめっき付着量は付属書1による。
4.
JIS G 3316
によって波板に加工した場合は、
表2
の種類の記号にさらにW及び
波板の形状記号を付ける。
この場合の表示厚さ及びめっき付着量は付属書2による。
5.
波板用には
表2
の種類のうち、一般用、
一般硬質用及び構造用を使用する。
(4) めっきの種類
めっきの種類は、両面等厚の非合金化及び合金化めっきの2種類とする。
備考
合金化めっきとは、めっき層全体に亜鉛と鉄の合金層を生成させ、
主としてδ
1
相(鉄の含有率7〜16%)から成るものをいう。
(5) めっきの表面仕上げ
5.1
非合金化めっきの表面仕上げの種類及び記号
めっきの表面仕上げの種類及び記号は、
表3
による。
表3 めっきの表面仕上げの種類及び記号
めっきの表面仕上げの種類
記号
備考
レギュラースパングル
R
亜鉛の結晶が通常の凝固過程において生成し、スパングルをもつもの。
ミニマイズドスパングル
Z
スパングルを極力微細化したもの。
5.2
スキンパス処理
表面を滑らかにするためのスキンパス処理は、注文者の指定による。
この場合、記号はSとする。
(6) めっきの付着量
めっきの付着量は、16.1によって試験を行い、
両面等厚めっきの最小付着量(両面の合計)及び付着量表示記号は、次による。
a)
板及びコイルの両面等厚めっきの付着量は、両面の付着量によって表し、
そのめっきの最小付着量及び付着量表示記号は、
表4
による。
表4 両面等厚めっきの最小付着量
(両面の合計)
単位g/m
2
めっき区分
めっきの付着量表示記号
3点平均付着量
1点最小付着量
非合金化
(z06)(
1
)
(60)(
1
)
(51)(
1
)
Z08
80
68
Z10
100
85
Z12
120
102
Z18
180
153
Z20
200
170
Z22
220
187
Z25
250
213
Z27
275
234
Z35
350
298
Z45
450
383
Z60
600
510
合金化
(
F
04)(
1
)
(40)(
1
)
(34)(
1
)
F06
60
51
F08
80
68
F10
100
85
F12
120
102
(F18)(
1
)
(180)(
1
)
(153)(
1
)
注
(
1
) 括弧内は、受渡当事者間の協定によって適用してもよい。
備 考
1.
絞り用1種、絞り用2種及び絞り用3種は、
付着量表示記号Z35、Z45、Z60、F10、F12及びF18を適用しない。
2.
めっきの3点平均付着量(両面の合計)は、
供試材から採取した3個の試験片の測定値に対し適用する。
3.
めっきの1点最小付着量(両面の合計)は、
供試材から採取した3個の試験片の測定値の平均値に対し適用する。
4.
めっきの最大付着量(両面の合計)は、受渡当事者間で協定してもよい。
b)
板及びコイルの両面等厚めっきの片面1点の最小付着量は、
両面1点最小付着量(両面の合計)の約40%以上とする。
(7) 化成処理
平板及びコイルの化成処理の種類及び記号は、
表5
による。ただし、
特に指定のない限り非合金化めっきはクロム酸処理、合金化めっきは無処理とする。
(8) 塗油
平板及びコイルの塗油の種類及び記号は、
表6
による。ただし、
特に指定のない限り非合金化めっきは無塗油、合金化めっきは塗油とする。
表5 化成処理の種類及び記号
化成処理の種類
記号
クロム酸処理
C
りん酸塩処理
P
無処理
M
備考
表5
以外の化成処理の種類に
ついては、受渡当事者間で
協定してもよい。
表6 塗油の種類及び記号
塗油の種類
記号
塗油
O
無塗油
X
表23 質量の計算方法
計算の順序
計算方法
結果のけた数
原板の基本質量
kg/mm・m
2
7.85(厚さ1mm・面積1m
2
)
-
原板の単位質量
kg/m
2
原板の基本質量(kg/mm・m
2
)×表示厚さ(mm)
有効数字4けたに丸める。
めっき後の単位質量
kg/m
2
原板の単位質量(kg/m
2
)+めっき量定数(
表24
による。)
有効数字4けたに丸める。
板
板の面積
m
2
幅(mm)×長さ(mm)×10
-6
有効数字4けたに丸める。
1枚の質量
kg
めっき後の単位質量(kg/m
2
)×面積(m
2
)
有効数字3けたに丸める。
1結束の質量
kg
1枚の質量(kg)×同一寸法の1結束内の枚数
kgの整数値に丸める。
総質量
kg
各結束質量(kg)の総和
kgの整数値。
コイル
コイルの単位質量
kg/m
めっき後の単位質量(kg/m
2
)×幅(mm)×10
-3
有効数字3けたに丸める。
1コイルの質量
kg
コイルの単位質量(kg/m)×長さ(m)
kgの整数値に丸める。
総質量
kg
各コイルの質量(kg)の総和
kgの整数値。
備 考
1.
結束質量が指定された場合の板枚数は、指定質量を同一形状、同一寸法、
同一付着量ごとに板1枚の質量で除して求め、整数値に丸める。
2.
波板の面積の計算に用いる幅寸法は、波付け前の寸法による。
3.
数値の丸め方は、
JIS Z 8401
による。
表24 質量の計算に用いるめっき量定数
めっきの付着量表示記号
Z06
Z08
Z10
Z12
Z18
Z20
Z22
Z25
Z27
めっき量定数
0.090
0.120
0.150
0.183
0.244
0.285
0.305
0.305
0.381
めっきの付着量表示記号
Z35
Z45
Z60
F04
F06
F08
F10
F12
F18
めっき量定数
0.458
0.565
0.722
0.060
0.090
0.120
0.150
0.183
0.244