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JIS G 3317(1994)溶融亜鉛-5%アルミニウム合金めっき鋼板及び鋼帯


J I S (1990) 制定



(1) 適用範囲
適用範囲 この規格は、約5%アルミニウム(微量のマグネシウム又は希土類元素などを含む。)及び
残部亜鉛からなるめっき浴において溶融めっきを行った鋼板及び鋼帯(以下、板及びコイルという。)
について規定する。この場合、板には平板のほかJIS G 3316の形状及び寸法の波板を含む。

備考 1. この規格の引用規格を、次に示す。
JIS G 0303 鋼材の検査通則
JIS G 3316 鋼板製波板の形状及び寸法
JIS H 0401 溶融亜鉛めっき試験方法
JIS Z 2201 金属材料引張試験片
JIS Z 2241 金属材料引張試験方法
JIS Z 8401 数値の丸め方



(2) 種類及び記号
板及びコイルの種類は、熱間圧延原板(以下、熱延原板という。)を用いた6種類、
冷間圧延原板(以下、冷延原板という。)を用いた10種類とし、その記号は、表1及び表2による。

表1 種類及び記号(熱延原板を用いた場合)
種類の記号 表示厚さmm 適用
SZAHC 1.6以上2.3以下 一般用
SZAH340 構造用
SZAH400
SZAH440
SZAH490
SZAH540
表2 種類及び記号(冷延原板を用いた場合)
種類の記号 表示厚さmm 適用
SZACC 0.25以上2.3以下 一般用
SZACH 0.25以上1.0以下 一般硬質用
SZACD1 0.40以上2.3以下 絞り用1種
SZACD2 絞り用2種
SZACD3 0.60以上2.3以下 絞り用3種
SZAC340 0.25以上2.3以下 構造用
SZAC400
SZAC440
SZAC490
SZAC570 0.25以上2.0以下
備考 1. SZACD3の板及びコイルは、注文者の指定によって、
非時効性を保証する場合、種類の記号の末尾に
Nを付けてSZACD3Nとする。
2. 表2以外の表示厚さを受渡当事者間で
協定することができる。
3. 屋根用及び建築外板用に用いる場合は、
表2の種類の記号の末尾に、屋根用はR、
建築外板用はAを付ける。
この場合の表示厚さ及び
めっき付着量は、附属書1による。
4. JIS G 3316によって波板に加工した場合は、
表2の種類の記号に更にW及び
波板の形状記号を付ける。
この場合の表示厚さ及びめっき付着量は、
附属書2による。
5. 波板用には表2の種類のうち、一般用、
一般硬質用及び構造用を使用する。



(3) スキンパス処理
表面を滑らかにするためのスキンパス処理は、
注文者の指定による。この場合、記号は、Sとする。



(4) めっきの付着量
めっきの付着量は、14.1によって試験を行い、
両面等厚めっきの両面最小付着量及び付着量表示記号は、次による。
(1) 板及びコイルの両面等厚めっきの付着量は、両面の付着量によって表し、
そのめっき最小付着量及び付着量表示記号は、表3による。
(2) 板及びコイルの両面等厚めっきの片面1点の最小付着量は、
両面1点最小付着量の40%以上とする。



(5) 化成処理
平板及びコイルの化成処理の種類及び記号は、表4による。
ただし、特に指定がない限り、クロム酸処理とする。



(6) 塗油
平板及びコイルの塗油の種類及び記号は、表5による。
ただし、特に指定のない限り無塗油とする。

表3 両面等厚めっきの両面最小付着量
単位g/m2(両面)
めっきの両面付
着量表示記号
両面3点法平均
付着量
両面1点
最小付着量
(Y06) (60)(1) (51)(1)
Y08 80 68
Y10 100 85
Y12 120 102
Y18 180 153
Y20 200 170
Y22 220 187
Y25 250 213
Y27 275 234
(Y35)(1) (350)(1) (298)(1)
(Y45)(1) (450)(1) (383)(1)
(Y60)(1) (600)(1) (510)(1)
(1) 括弧内は受渡当事者間の協定
によって適用することができる。
備考 1. めっきの両面3点法平均付着量は、
供試材から採取した3個の試験片の
測定値の平均値に対し適用する。
2. めっきの両面1点最小付着量は、
供試材から採取した3個の試験片の
測定値の最小値に対し適用する。
3. めっきの両面最大付着量を
受渡当事者間で
協定することができる。
表4 化成処理の種類及び記号
化成処理の種類 記号
クロム酸処理 C
無処理 M
備考 表4以外の化成処理の種類については、
受渡当事者間で協定することができる。

表5 塗油の種類及び記号
塗油の種類 記号
塗油 O
無塗油 X