MATERIAL|北浦鋼鈑株式会社

We're Fine! 手応え、自信あり。

FACTORY|全てオリジナルスペック。最新鋭機器がサポートしています。

JIS G 3321(1998)亜鉛55%アルミニウム-亜鉛合金めっき鋼板及び鋼帯


J I S (1990) 制定



序文
この規格は、ISO規格の普及促進のためにはISO規格の内容を鋼材の使用者に広く情報提供
することが大切であるとの観点から、1991年に第1版として発行された当該鋼材のISO規格、
ISO 9364Continuous hot-dip aluminium/zinc-coated steel sheet of commercial,
lock-forming and structural qualitiesを翻訳し、
技術的内容を変更することなく附属書として採用することにした。

(1) 適用範囲
この規格は、約55%アルミニウム、1.6%シリコン、残部亜鉛を標準組成とするめっき浴において
溶融めっきをおこなった鋼板及び鋼帯(以下、板及びコイルという。)について規定する。
この場合、板には平板のほかJIS G 3316の形状及び寸法の波板を含む。



(2) 引用規格
次に掲げる規格は、この規格に引用されることによって、
この規格の規定の一部を構成する。これらの引用規格は、その最新版を適用する。

備考 この規格の引用規格を、次に示す。
JIS G 0303 鋼材の検査通則
JIS G 3316 鋼板製波板の形状及び寸法
JIS G 3317 溶融亜鉛めっき試験方法
JIS Z 2201 金属材料引張試験片
JIS Z 2241 金属材料引張試験方法
JIS Z 8401 数値の丸め方



(3) 種類及び記号
板及びコイルの種類は、熱間圧延原板(以下、熱延原板という。)を用いた5種類、
冷間圧延原板(以下、冷延原板という。)を用いた6種類とし、その記号は、表1及び表2による。

表1 種類及び記号(熱延原板を用いた場合)
単位mm
種類の記号 表示厚さ 適用
SGLHC 1.6以上2.3以下 一般用
SGLH400 1.6以上2.3以下 構造用
SGLH440
SGLH490
SGLH540
表2 種類及び記号(冷延原板を用いた場合)
単位mm
種類の記号 表示厚さ 適用
SGLCC 0.25以上2.3以下 一般用
SGLCD 0.40以上1.6以下 絞り用
SGLC400 0.25以上2.3以下 構造用
SGLC440 0.25以上2.3以下 構造用
SGLC490 0.25以上2.3以下 構造用
SGLC570 0.25以上2.0以下 構造用
備考 1. 表2以外の表示厚さを受渡当事者間で協定してもよい。
2. 屋根用及び建築外板用に用いる場合は、表2の種類の
記号の末尾に屋根用はR、建築外板用はAを付ける。
この場合の表示厚さ及びめっき付着量は、
附属書1による。
3. JIS G 3316によって波板に加工した場合は、
表2の種類の記号にさらにW及び
波板の形状記号を付ける。
この場合の表示厚さ及びめっき付着量は、
附属書2による。



(4) めっきの表面仕上げ
4.1 レギュラースパングル
合金の結晶が通常の凝固過程において生成し、スパングルをもつもの。
4.2 スキンパス処理
表面を滑らかにするためのスキンパス処理は、注文者の指定による。
この場合、記号はSとする。



(5) めっきの付着量
めっきの付着量は15.1によって試験を行い、両面等厚めっきの両面最小付着量(両面の合計)
及び付着量表示記号は、次による。
a) 板及びコイルの両面等厚めっきの付着量は、両面の付着量によって表し、
そのめっき最小付着量及び付着量表示記号は表3による。
b) 板及びコイルの両面等厚めっきの片面1点の最小付着量は、
両面1点最小付着量(両面の合計)の約40%以上とする。

表3 両面等厚めっきの最小付着量(両面の合計)
単位g/m2(両面)
めっきの付着量表示記号 3点平均付着量 1点最小付着量
AZ90 90 76
AZ120 120 102
AZ150 150 130
AZ170 170 145
備考 1. めっきの3点平均付着量(両面の合計)は、
供試材から採取した3個の試験片の測定値の平均値に対し適用する。
2. めっきの1点最小付着量(両面の合計)は、
供試材から採取した3個の試験片の測定値の最小値に対し適用する。
3. めっきの最大付着量(両面の合計)を受渡当事者間で協定してもよい。



(6) 化成処理
平板及びコイルの化成処理の種類及び記号は、表4による。ただし、
特に指定がない限りクロム酸処理とする。



(7) 塗油
平板及びコイルの塗油の種類及び記号は、表5による。ただし、
特に指定のない限り無塗油とする。

表4 化成処理の種類及び記号
化成処理の種類 記号
クロム酸処理 C
無処理 M
備考 表4以外の化成処理の種類については、
受渡当事者間で協定してもよい。

表5 塗油の種類及び記号
塗油の種類 記号
塗油 O
無塗油 X